看護学部

研究室紹介

在宅看護学研究室
教授 藤原 和美

人と人との交流が介護予防につながる。
「生活」が見える看護師になる学びを。

看護師の仕事は、治療の場だけではなく、その方が治療の場から生活の場に戻っていけるように「つなぎ」、地域での療養生活を「ささえる」ことです。さらには、高齢者が自分らしく生き生きと暮らせるための「介護予防」にかかわることも大切な仕事です。私は、住民の健康増進を願い、自治体と研究者が共同で30数年にわたり行ってきた町民ドックに参加し、フレイル予防と認知機能との関連について研究を行っています。介護予防の鍵となるのが心身機能の衰えを指す「フレイル」という状態です。「本を読むのに時間がかかる」「標識、注意書きを見落とす」など、認知機能低下の自覚症状が心身のフレイル状態と関連することが認められました。さらに、住民の方と過去を回想する内容や人物写真から年齢、職業、性格などを推察する内容の文通を定期的に行った結果、動機づけがあり長時間維持できる課題によって認知機能が保たれる可能性が示されただけではなく、運動系機能の基礎となる脳の働きにも優れた結果が示されました。つまり、フレイル予防には人と相互に楽しく交流するのが非常に有効なのです。これまでの成果を生かし、地域での療養生活支援について深めていきたいと考えています。

藤原 和美 教授

神戸大学大学院保健学研究科博士後期課程修了。博士(保健学)。兵庫県、尼崎市で保健師として勤務した後、産業保健師としても従事。その後、関西福祉科学大学講師、鈴鹿医療科学大学准教授を経て2018年より現職。

[研究内容]

  • 地域在住高齢者の運動・認知機能と生活習慣との関連
  • 高齢者のコグニティブフレイル予防に関する研究