理学部

研究室紹介

錯体化学教室
教授 北澤 孝史 / 准教授 加知 千裕

金属イオンと分子をつなげて
新たな機能をもつ錯体化合物を創造する。

「錯体」とは、配位子と呼ばれる分子が金属のイオンに結合した有機化合物の総称。無機物や有機物が単独では発揮できない機能や物性をもたせることができます。無限大の組み合わせの中から、突如として新たな物性が発現する可能性があります。
錯体は、組み合わせ次第で多様な分子機能を発揮させることができます。色が変わるセンサー機能を持った錯体や、発光する錯体、磁石になる錯体など実にさまざま。これらの現象は、温度や圧力、磁場、光といった刺激に応じてオン/オフの切り替えが行われ、「分子コンピュータ」とも呼ばれて注目を集めています。オン/オフの転移温度を室温レベルにできれば、一気に実用性が高まるはずです。研究室では、新たな化合物を生み出すとともに、なぜこうした物性が生まれるのかという原因究明も進めていきます。
学生に望むのは、「頭のよさ」を発揮することよりも、新しいものを創造しようとする意欲。実験自体は地道な作業が続きますが、粘り強く、時には独創的なアイデアを注ぎ込みながら、まだ世の中にない新たな化合物の開発にチャレンジしてほしいです。

北澤 孝史 教授

東京大学理学部化学科卒業後、同大学院理学系研究科化学専攻博士課程修了。博士(理学)。日本学術振興会 日欧科学協力事業研究代表者や、同短期・長期特定国派遣研究者、東邦大学理学部助手、講師、助教授、准教授を経て、2010年より現職。専門は「錯体化学」「放射化学」。

[研究内容]

  • 超分子構造を有するスピンクロスオーバー錯体の創製とその特性評価
  • シアン化カドミウムおよびポリシアノポリカドミウム酸をホスト構造とするミネラロミメティク化学
  • バックエンド化学に関連するアクチナイド錯体の研究