理学部 情報科学科

最適解を導き出すアルゴリズムを設計し、さまざまな問題解決や意思決定に貢献する。

並木 誠 教授

  • 最適解,数学
最適解を導き出すアルゴリズムを設計し、さまざまな問題解決や意思決定に貢献する。
カーナビゲーションでは、始点と終点を入力すると「最短」「最速」などの最適解としてルートが表示されます。私の研究は、こうした最適解を導き出す「数理最適化モデル」の基礎研究と多様な分野で最適解を求める応用研究の2本柱です。 基礎研究では、アルゴリズムの設計や数理モデルの分析が中心です。高速かつ高精度の計算が求められ、柔軟な処理能力を発揮するPython言語によるコンピューティングも取り入れています。 応用研究では、具体的な最適解を導き出すために、個別のアルゴリズムを設計します。試験での点数を入力すると、偏差値が出る仕組みはその一例です。過去には、野球の打順やサッカーのPK戦略、オーボエの演奏での効率的な指の動かし方などの研究実績があります。また、飲食店での注文履歴から最適なセットメニューを考案した例や販売実績と在庫状況から最適な発注量を導き出した例もあり、マーケティングにおける意思決定をサポートするツールになっています。 研究には線形代数の知識が必須です。手計算で線形代数の仕組みを理解することが出発点です。ぜひこの研究を通して、数学的に物事を捉え、最適解によって課題を解決する力を高めてください。

並木 誠 教授

東京工業大学理学部情報科学科卒業、同大学院総合理工学研究科システム科学専攻博士後期課程中退。東京大学教養学部助手、東邦大学理学部情報科学科講師などを経て、2019年より現職。

[研究内容]

  • 数理最適化モデル
  • 線形相補性問題
  • Pythonプログラミングによる問題解決
理学部 情報科学科
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