理学部

卒業生インタビュー

卒業生からのメッセージ

化学の専門知識で
福島県の安心・安全を守りたい。

公務員化学職 松本 泰治
福島県相双地方振興局 県民環境部環境課 勤務(取材当時)
(2016年 理学部化学科卒業)
(2018年 理学研究科博士前期課程化学専攻修了)

県庁の化学職として地元の福島県で働いています。勤務地は、南相馬市にある相双地方振興局。私はここで、大気汚染・土壌汚染の対策のための各種施策に取り組んでいます。数ある業務のうちの一つが、大気中の化学物質のモニタリングです。ここで、学生時代に学んだ現地調査の経験が大いに役立っています。
学生時代は地球化学の研究室に所属し、カンボジアの地下水のヒ素汚染に関する調査に取り組みました。
きっかけは、TOHOボランティア部の活動でカンボジアを訪れたこと。指導教員に相談し、「面白い!」と現地調査を快諾してくれました。民間財団の研究費も獲得でき、東京大学と共同研究も行え、自由な研究環境で自主的に学ぶ力を鍛えることができました。アメリカで学会発表することもできました。
化学の専門知識と行動力を活かし、福島県の安心・安全のために貢献を続けていきたいと思っています。

測定局舎や屋上に設置された装置で大気を採取し、二酸化硫黄や窒素酸化物の濃度を測定します。