健康科学部 看護学部

瀧口 千枝 准教授
トランスレーショナル看護領域

臨床の現場と大学をつなぎ、 共同研究の成果を医療界に還元する。

トランスレーショナル看護領域

私が担当するトランスレーショナル看護領域とは、基礎から臨床への知識・技術の移転をテーマにした研究領域です。「生活体としての個」にスポットを当て、個人の健康生活を支援する実践力の育成と研究を目的とする分野と考えてもらえばいいでしょう。さらに、成人、老年、母性、在宅など、さまざまな看護領域をつなぐための研究にも取り組んでいます。 私は臨床の現場で16年間看護師を経験し、その後、大学院で重症患者さんを対象にしたクリティカルケアを研究してきました。東邦大学で講師になった現在は、「集中治療後患者の機能回復を目指した継続的多職種フォローアップモデルの開発」が新たな研究テーマです。重症患者さんが元の生活に戻るためには、ICU(集中治療室)のケアを改善するだけでなく、一般病棟、外来、在宅、地域まで継続して支援していくことが必要です。そのため、看護師が患者さんの伴走者となり、継続してケアを受けられるシステムをどう構築できるかを考えています。臨床と大学をつなぐ役割を担い、共同研究の成果を現場に還元することで、医療界全体に貢献したいと考えています。

瀧口 千枝 准教授

瀧口 千枝 准教授

千葉県立衛生短期大学(現・千葉県立保健医療大学)卒業後、千葉市立青葉病院で看護師として勤務。東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科博士課程を修了。同大学技術補佐員、リサーチアシスタント、ティーチングアシスタントを経て、2018年4月に講師に就任。2023年より准教授。

[研究内容]

  • 集中治療後症候群の予防と回復促進
  • チーム医療における看護師のケアコーディネーション能力
  • クリティカルケア看護
  • 人工呼吸器装着患者管理