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化学を軸にした多角的な研究で
温暖化の影響を解き明かし
地球の未来に貢献したい。
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4年 山﨑 友莉(取材当時)
茨城県・聖徳大学附属取手聖徳女子高等学校出身
小学生のころから地球環境の保全に貢献する研究者への憧れがあり、今は思う存分に地球化学分野の研究に没頭しています。具体的には、南極大陸の「氷床」が変動してきた経緯を解明する研究です。要因の一つと考えられるのは、ベリリウム10(10Be)という元素を含み、南極大陸の周りを流れている周極深層水。南極の海底で採取された堆積物を産業技術総合研究所から提供いただき、国立極地研究所と連携して10Be濃度を分析しています。一方で、地質学における分析手法を学ぶために、地質学会が実施する地質調査にも参加。めざしているのは、化学や地質学などの複数領域からのアプローチによって氷床融解のメカニズムを理解することです。大学院でも研究を続け、今後の予測や対策につなげるほか、地球温暖化との関係も解明できればと考えています。
※掲載内容は取材当時のものです。