理学部 生物学科

草原での植生変化につながる原因や植物と動物・菌類の相互作用を探る。

下野 綾子 准教授

  • 生態系,分子,草原性植物
草原での植生変化につながる原因や植物と動物・菌類の相互作用を探る。
日本では湿潤・温暖な夏に支えられて森林群落が優占し、草原は高山や海岸といった環境条件の厳しい場所、草刈りや火入れ等によって遷移の進行が妨げられる場所でわずかながら維持されています。しかし近年、高山帯では温暖化あるいはシカの食圧による植生変化が懸念されています。一方、草刈りなどによって維持されていた低地の半自然草原は、人々の生活スタイルの変化により管理されなくなり減少しつつあります。これらの草原生態系において、植生変化を早期に捉える試み、そして草原に依存する種の保全生態学的研究を行っています。 また植物と密接な関係を持つ生物の研究も重要なテーマです。7~8割の植物は花粉を運んでくれる動物と共生しています。8割の植物の根には菌根菌が共生しています。そして生産者である植物は直接的あるいは間接的に全ての動物を支えています。動植物の相互作用の解明は生態系の仕組みを理解する礎になるのです。 人は知的欲求そして考える自由を持っている生物です。これから研究を始める皆さんは、大学で自分の知的好奇心を満たせる世界を開拓し、謎を解き明かしていく心躍る瞬間をつかみとってください。

下野 綾子 准教授

東京大学大学院農学生命科学研究科生圏システム学専攻博士課程修了。博士(農学)取得後、東京大学大学院農学生命科学研究所 特任研究員、国立環境研究所 NIES ポスドクフェロー、ウメオ大学(スウェーデン) 客員研究員、筑波大学大学院生命環境科学研究科 助教、東邦大学理学部生物学科講師を経て、2021年より現職。

[研究内容]

  • 高山帯における植生モニタリング
  • 半自然草原における生物間相互作用
  • 植物集団の保全遺伝学
理学部 生物学科
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