福島 健 教授 ／ 小野里 磨優 講師

体内の薬物や生体分子濃度を探る新しい方法の開発

血液や尿に含まれる薬の濃度を正しく測定するための、新しい実用的な分析方法の開発研究を行っています。生体分子の測定方法も開発し、生体分子の濃度と病気の進行状況との関連性を探り有用な臨床診断法の開発もめざしています。

李 巍 教授 ／ 菊地 崇 准教授

漢方を科学し、天然から新薬の種を探索する

漢方がなぜ効くのかを基礎研究と病院での臨床を通して科学的解明を行います。新規の生物活性天然化合物を、新たな医薬品の候補として捉え、化学構造や生物活性の解明、難治疾患に対する臨床への応用をめざして研究しています。

伊関 峰生 教授 ／ 岩田 達也 准教授 ／ 髙橋 文雄 講師

新しい光センサー分子の探索と応用

近年、微生物や植物が持つ光センサー分子を利用して生命現象を光で制御することが可能になりつつあります。未知の光センサー分子を探索し働く仕組みを調べ、遺伝学的な改変を加えて新しい光制御ツールの創成をめざします。

根本 清光 教授 ／ 竹元 裕明 講師

人々(公衆)の健康(生)をまも(衛)るために

食経験がある動植物食品から認知症(特にアルツハイマー型認知症)の予防・治療に有効な成分を、分子生物学、神経科学、細胞生物学などの手法を用いて探索し、認知症の克服に貢献することをめざしています。

田中 芳夫 教授 ／ 小原 圭将 講師 ／ 吉岡 健人 講師

薬物受容体機構を探索する

消化器・呼吸器・泌尿器・循環器などの各種器官を構成している平滑筋に焦点を当て、生理活性物質によって活性化される薬物受容体や、活性化によってもたらされる平滑筋の機能変動に関与するプレーヤーたちとその役割を探索します。

宮内 正二 教授

体内における薬物の動きを経時的に追跡

薬の吸収、分布、代謝、排泄の各単位過程の速度論的解析により治療効果を研究。さらに、各過程で関与する輸送担体や酵素などのタンパクの性質を研究し、臨床での薬物併用による代謝阻害、酵素誘導などの影響出現の推定をめざします。

加藤 恵介 教授 ／ 高橋 圭介 准教授 ／ 日下部 太一 講師

金属触媒反応の開発と天然物の全合成

パラジウムの配位子を工夫することで触媒としての機能を変化させ、従来とは異なる反応経路に導くことが可能です。これを利用して新しい反応を探しています。またさまざまな反応を駆使して、複雑な天然物を合成することにも挑戦しています。

多田 周右 教授 ／ 東 祐太郎 准教授 ／ 津山 崇 講師

生命の基盤となる遺伝情報維持と免疫応答の仕組みを探る

遺伝子を正確に継承する働きが損なわれると、身体にがんなどの悪影響を及ぼします。免疫系の破綻も多くの疾患を引き起こします。これらの働きの仕組みや制御メカニズムを細胞や分子のレベルから解明し、診断や治療に役立てます。

山本 千夏 教授 ／ 原 崇人 講師

新しい戦略に基づく研究で、疾病予防と健康増進に貢献する

血管に焦点を当て、プロテオグリカン研究、伝統的な有害重金属の血管毒性学研究に取り組んでいます。さらに、有機金属化合物・金属錯体分子を活用し、未知の生体機能を解明する新しいバイオロジーにも挑戦しています。

田中 光 教授 ／ 行方 衣由紀 准教授 ／ 濵口 正悟 講師

心臓拍動の仕組みを知り、治療薬の開発につなげる

心臓の拍動は電気とカルシウムイオンの働きによるもので、異常が生じると不整脈、狭心症などさまざまな病気になります。本研究室では、心臓の仕組みを詳しく解明し、新しい治療薬につなげる研究をしています。

坂田 健 教授 ／ 吉川 武司 准教授

化学反応はどのように進むのか

医薬品の開発生産のためには触媒反応の開発、計算化学の援用が不可欠です。密度汎関数法や分子軌道法に基づいた量子化学計算を用いて、触媒反応の反応機構の解明や反応性の理解を試み、新たな化学反応性理論の構築をめざします。

関 広美 講師

学生の勉学支援

悩みをもつ学生へ学習方法の相談や学習内容の質問に対応しています。可能な限り細やかな学習・生活指導を行い、基礎学力の確実な修得を支援することで、各自が CBT や薬剤師国家試験のスムーズな合格をめざせるよう協力しています。

五郎丸(新海) 美智子 准教授 ／ 黒田 潤 講師

視て、手を動かして薬の世界へ一歩ずつサポート

実験などに代表される、「実際に自分の手を動かし目で見る」という体験型の学習法は、教育効果が高いと考えられています。実験部門は、薬学生に大切な生物系・化学系・物理系の基礎が実習を通して身につくように支援しています。

高原 章 教授 / 永澤 悦伸 講師

高血圧・不整脈に対する薬物治療の研究

不整脈などの循環器疾患を対象に新しい薬物治療法の開発研究を行っています。また高血圧については、非薬物治療法の開発も行います。疾患で生じるさまざまな生体機能変化を解析する研究を通じ、薬物治療の本質の理解をめざしています。

松尾 和廣 教授 ／ 花井 雄貴 講師 ／ 植草 秀介 講師

医療現場における臨床薬学の研究

薬剤師の臨床業務を多角的に研究し、患者さん・医薬品・疾患の情報などから患者さん一人ひとりに適した有効性および安全性を考慮した個別化薬物療法の考え方の修得をめざします。

石井 敏浩 教授 / 田中 博之 准教授 / 小野田 稔久 講師

医薬品適正使用のためのエビデンス構築に向けて

医薬品の副作用発現因子を探索すべく、医療機関の臨床データを解析しているほか、ビッグデータの分析を行っています。医薬品は承認時と異なる形態や方法で投与されることがあり、その有効性や安全性も研究しています。

檜貝 孝慈 教授 ／ 巽 康彰 准教授

がんや糖尿病に対する免疫応答や治療薬の基礎的研究

がんや糖尿病などの疾患における薬物治療や生体防御機構の研究を行っています。特にがん細胞に対する NK 細胞による免疫応答や肝がん治療における治療薬の細胞内情報伝達や転写制御を介した発現調節機構を研究することで病態の理解を深めます。

増田 雅行 教授 / 木下 雅子 准教授 / 瀧川 正紀 講師

医薬品の特性を学び、適正使用について研究する

医薬品には薬の特性、治療の目的に合わせた剤形があります。そのさまざまな剤形の医薬品の品質評価を行い、患者さんに使用された医薬品が有効的に効果を発揮したかなどを安全性も含めて調査、研究に取り組みます。

藤枝 正輝 准教授 / 高橋 瑞穂 講師 / 平賀 秀明 講師

人々の生命と健康の保持に寄与し社会に貢献する

医薬品等は人々の生命と健康の保持に密接に関わることから、これらの適正使用のためには、社会的視点を持つことが欠かせません。そのため、研究対象は、医薬品等がもつ社会性、薬剤師や患者さんにおける社会的課題や関連制度など多岐にわたっています。これらの研究を通じて、社会に貢献することを目的としています。

薬剤師の生涯学習と専門性の向上のための支援を行う

医療チームの一員として臨床現場で活躍できる薬剤師養成を目的に、薬剤師生涯学習講座やスキルアップ研修を企画・開催し、卒前から卒後までの薬剤師研修を担っています。

大井 浩明 教授 / 水落 茂樹 講師 / 木村 美紀 講師

最適な教育方法を考える

薬学6年制教育の目的である高度な専門性と豊かな人間性を兼ね備えた薬剤師の育成をめざしたカリキュラムや教育方法を構築するのが薬学教育推進部門の役割。入学時からの効果的かつ効率的なカリキュラムと教育方法を考えます。

金子 真隆 教授

数理的思考を養い薬学の基礎をつくる

薬学の現場で起こる科学的な現象を数理的な思考で考えていくために必要な微分積分。そうした数学の基礎をより深く学び、微分方程式の意味や解法を身につけるよう指導しています。また、統計の意味と基本的手法について教えています。

成末 憲治 講師

スポーツ（運動）と健康

スポーツ（運動）は、心身の健康を維持するために不可欠なものであり、実践すること、継続することが重要です。コミュニケーションツールとしても大いに役立っています。生涯を通してスポーツを楽しみ、親しめる環境づくりを考えています。

李 巍 付属薬用植物園長

自然からの贈り物「薬用植物」の世界を紹介

キャンパス内に薬草見本園、薬木園、メディカルハーブガーデンを有し、天然薬物資源の分類、育成、栽培を行っています。漢方で使われる生薬や天然由来医薬品の原料となる植物を観察できる生きた教材です。

花﨑 一夫 教授 / ジョセフ・メサクリンガー 講師

未来の扉を広げる英語の力

医療や研究開発の現場において、患者さんとの対応や、文献の読解、また薬事の申請など、薬剤師が英語を使う機会は年々増えています。本学部では読むことを基礎に、聴いたり話したりする力を含めた総合的な英語の力をつけていきます。

満長 克祥 講師

大型共同利用機器の管理と研究支援

多くの研究室が共同で利用する分析機器が設置されている施設です。最新鋭の機器が多く導入されており、分析機器から得られた情報は、物質の「医薬品としての有効性」を判断する重要な指標となります。

野口 修治 教授　室長・第一種放射線取扱主任者 / 五郎丸（新海）美智子 准教授 第一種放射線取扱主任者

アイソトープを用いた研究と実務教育

医学・薬学の発展にとってRI を用いた実験は、なくてはならないものの一つです。また薬剤師が扱う医薬品の中には放射性医薬品も含まれ、その調製は薬剤師の業務となってきています。RI 実験室にはアイソトープを用いた研究・教育を行う設備が整い、安全に実験を行うことができます。