看護学部 看護学科

さまざまな患者さんと向き合うために「多様性とは何か」を学ぶ。

夏原 和美 教授

  • 看護,多様性
さまざまな患者さんと向き合うために「多様性とは何か」を学ぶ。
「国際保健看護学」と聞くと、海外で活躍する看護師をイメージする人が多いかもしれません。しかし、これから日本で暮らす外国人が増えていくにあたって、看護師もさまざまな国籍やアイデンティティーを持った患者さんと出会うことになるでしょう。私は、これから看護の分野で大切になってくるのは「多様性」だと考えています。海外で働きたい学生も日本で働きたい学生も国際保健看護の学びを通じて「多様性とは何か」「人間とは何か」を考えてほしいと思います。 私はこれまで、パプアニューギニアの農村部に長期滞在し、食と環境と健康のつながりについて研究してきました。その国、その地域で暮らしているからこそわかる独自の食文化や、子どもたちの栄養状態を調査してきた経験を、学生たちにも伝えたいと思っています。 「いろいろな患者さんがいるのだから、いろいろな看護師がいてもいい」。私が学生時代から大切にしている言葉です。英語が話せなくても、人に寄り添う気持ちがあればどんな患者さんとも通じ合うことができるはず。国際保健看護学は、人間に興味がある人なら誰でも楽しく学べる分野です。

夏原 和美 教授

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。東京大学大学院医学系研究科助手、福岡県立大学看護学部准教授、日本赤十字秋田看護大学看護学部教授を経て、2018年より東邦大学教授。ラオスやパプアニューギニアに滞在し、コミュニティーの機能や食環境による食生活と健康への影響について研究。

[研究内容]

  • 食環境による食生活と健康への影響
  • 高齢化によるコミュニティーの機能への影響
  • パプアニューギニアの離乳食
看護学部 看護学科
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